MacのトラブルシューティングでAIに質問すると、ほぼ必ずTerminalコマンドを提示される。一方、人間の専門家はDisk UtilityなどのGUIアプリを優先して案内する。この違いはなぜ生まれるのか?
原因はLLM(大規模言語モデル)の学習データの偏りにある。人間のMacユーザーの大多数はGUIで操作しているが、その使い方を文章で説明するのは難しく、YouTube動画が主流になった今では文字による解説記事が減少している。一方、Terminalコマンドはテキストで正確に記述しやすく、ネット上に大量の資料が存在する。
しかしAIが提示するターミナルコマンドには重大なリスクがある。コマンドの意味を理解しないまま実行させる、アプリの安全機能をバイパスする、膨大な出力を吐き出す、そして悪意あるコマンドを貼り付けさせるマルウェア配布の温床になるという問題だ。AIへの過度な依存が、ユーザーのリテラシー向上を妨げ、セキュリティリスクを高めている実態が指摘されている。